インスタのショート動画で見つけた confirm の例
時々インスタで回ってくる、イギリスらしいキツいジョークのショート動画がある。
https://www.instagram.com/reel/DO3eODBjAZO/
警察が住宅を訪れ、住民の男性に名前を確認するところから始まる。

出てきた男性に対して Can you confirm that your name is Mr Tim Vine? と尋ねている。

それに対して男性は Yeah, that's me.(はい、私です)と回答している。
警官の Can you confirm that ...? は、「…だということを確認してもらえますか」ではなく、「…でお間違いありませんか」ということ。
confirm 単体で見れば「…が正しいと言う」ということ。
confirm を「確認する」という語義で覚えてしまうと誤解・混乱してしまうかもしれない。
Can you confirm that ...?(…で間違いありませんか)のフレーズで覚えておくのがよさそうだ。
「ゲームセット」は和製英語
ロングマンの辞書にはこんな例が載っている。
We played a game of tennis (×a tennis game).ぼくたちはテニスをやった.Do you want a game of tennis?テニスの試合しない?
テニスの試合って match じゃなかったっけ? game は set の中の一つでは? と思って各種 LLM に聞いたところ、競技の試合としてはやはり match だけれども、会話では game といわれることもあるようだ。
ボクシングでも match が使われるように、基本的に 1 対 1 の競技では match が使われることが多い。とはいえサッカーでも match はよく使われるから、規則性を見いだすのは簡単ではなさそうだ。
ちなみに「ゲームセット」は和製英語で、テニスの試合の終わりに Game, set, and match, Nadal ... のように言われる最初の部分だけを拾ってしまったらしい。USTA(全米テニス協会)の審判のガイドブックを見ると以下のような例文が書かれている。
Game, set and match, McDaniel, 6-4, 2-6, 7-6, 6-0.
他に、Game, set, and match, won by Nadal. というパターンもよくあるようだ。
日本語による説明を探してみたら、「ゲームセット マッチウォンバイ〇〇」と書かれているページが見つかった。「ゲームセット」の後のスペースからすると、ひょっとしたら Game, set, and match, won by Nadal. というフレーズの中に 3 つの名詞が列挙されている(Game, set, and match)と解釈せず、「Game set。そして match の勝者は Nadal」と解釈して日本の「ゲームセット」が生まれたのかもしれない。
confirm the reservation は「予約を確認する」なのか
confirm を「確認する」という意味で覚えると正しい理解が得られない可能性があることを前に書いた。
今回は、「確認する」という語義と同様に、confirm の用例としてほぼ間違いなく辞書に載っている confirm the reservation というフレーズに着目して、あらためて「確認する」という語義の危うさを確認したい。
結論から言うと、confirm the reservation の confirm は「仮に予定していたものを、確定のものとして伝える」の意味だ。
辞書を見る限り、「確認する」で問題ないように思えてしまう
まず、英和辞典で confirm the reservation の表現に相当する語義と用例を見てみよう。
Wisdom
語義:(手紙・電話などで)<約束・日時など>を確認する
用例:confirm the reservation(予約を確認する)Olex
語義:〔予約・会合など〕を(電話・書面で)確認する
用例:Please confirm your plane reservation by telephone.(電話で飛行機の予約を確認してください)Genius
語義:O〈予約・約束など〉を確認する
用例 I'm calling to confirm my reservation.(予約を確認するために電話しています)
目的語や手段の説明に差はあるにせよ、動詞本体の意味は揺れることなく「確認する」という訳語に委ねている。
ついでに日本語の「確認する」の意味を見ておこう。
大辞林
はっきり認めること。たしかめること。三省堂国語辞典
はっきり たしかめること。
わかったようでわからないので、「たしかめる」を調べる。
大辞林
調べたり、念を押したりしてはっきりそうだと納得する。三省堂国語辞典
自分で見たり聞いたりさわったりして、あいまいなところをなくす。
いずれも、納得を得るための行為を指していることがわかる。納得を得るのはもちろん主語になる人物だ。
Claude に「予約を確認する」を使った日本語の例文を考えてもらった。
1. 明日のレストランの予約を確認するのを忘れないでください。
2. 飛行機に乗る前に、もう一度予約を確認しておいた方がいいでしょう。
3. 美容院の予約を確認したところ、時間を間違えていたことに気づきました。
どれも日本語として自然に聞こえる。「予約を確認する」は、「自分の意図した通りに予約されていることを確かめて納得する」という解釈をするのが自然だろう。
こうして英和辞典の語義、用例、日本語の「確認する」の用例を見るとどれも違和感なく聞こえるので、confirm the reservation は「予約を確認する」でいいだろうと思ってしまうかもしれない。しかし、違和感なく聞こえてしまうだけに、ミスリーディングであることに気付かない。
実際に意味するところ
confirm the reservation の confirm の用法を英英辞典で引いてみる。訳は筆者によるもの。
OALD
語義:to make a position, an agreement, etc. more definite or official: to establish somebody/something clearly(立場や合意などをより確定した、または正式なものにする;人・物事を明確にする)
用例:Please write to confirm your reservation (= say that it is definite).(予約を確定して[=確定だと言って]ください)Cobuild
語義:If you confirm an arrangement or appointment, you say that it is definite, usually in a letter or on the telephone.(予定や予約を confirm するというのは、通常は手紙や電話で、それが確定だと言うことである)
用例:You make the reservation and I'll confirm it in writing.(あなたが予約してください。私が書面で確定の連絡をします)ODE
語義:make (a provisional arrangement or appointment) definite:([仮の取り決めや約束]を確定させる)
用例:Mr Baker's assistant telephoned to confirm his appointment with the chairman.(ベイカー氏のアシスタントは電話をして会長との約束を確定させた)
confirm の訳にはひとまず「確定する」を使った。これらの語義・用例に共通しているのは、「予約が確定であると相手に伝える」という意味だ。日本語の「確認する」が自分の納得を得るための行為を指すのに対し、confirm は相手に伝えることを指す。
そもそもなぜ confirm the reservation というフレーズがあらゆる辞書に載っているのか。ここには、日本ではそれほど一般的でない欧米の慣習が背景にある。例えば、人気のあるレストランは、地域や店舗の違いはあるだろうが、予約を confirm しなかった場合は店が他の客のためにテーブルをリリースすることもある。予約客が来ずに空席ができることを避けるためだ。そういったレストランは Confirmation Policy を公開していて、例えば予約の24-48時間前にメールや電話で予約客に確認依頼をし、最終的に予約確定の反応を得ることができなければ予約を取り消す、といったルールを運用しているところもあるようだ。
たまたま拾った、マンチェスターのレストランの例:
https://fenixrestaurants.com/wp-content/uploads/2024/01/Fenix-Policy-Confirmation-Policy.pdfTo confirm your booking, we’ll take the following steps:
(1) We’ll send you an email confirmation as soon as you book.
(2) Between 24 and 48 hours before your reservation, we’ll send a second email asking you to confirm your table.
(3) If you opt in, we’ll also send you a text message on the morning of the booking asking you to reply with (Y) or (N) to confirm or cancel your reservation.
(4) If we haven’t received your confirmation through the above methods, we’ll make a phone call to remind you.
Please note that if we don’t receive a confirmation after these four attempts, we may release your table on the day of your reservation.
ご予約の確定は、以下の手順で行います:
(1) ご予約後、すぐに(予約されたことの)確定メールをお送りします。
(2) ご予約時間の24時間前から48時間前までの間に、お席の確定をお願いする2通目のメールをお送りします。
(3) 承諾された場合、ご予約当日の朝、ご予約の確定またはキャンセルのため、(Y)または(N)でご返信いただくようお願いするテキストメッセージをお送りします。
(4) 上記の方法でご予約の確定が取れない場合は、お電話にてご連絡させていただきます。
この4回を過ぎても確定のご連絡がない場合は、ご予約当日にお席を解放させていただく場合もございますのでご了承ください。
こういう店では、最初の予約は仮予約でしかなく、客は「その予約は確定だから、頼むよ」と伝えなくてはいけないのだ。筆者はとりわけ英語圏で長く生活したことはなく、旅行や出張でもふらっと入れる店にしか行かないので肌感覚はないが、LLM に尋ねる限りでは、高級店や人気店では珍しくない慣習らしい。
長々とレストランの話をしたが、飛行機やホテルに関していえば、高級・人気かどうかにかかわらず reconfirm が必要な場合もある、あるいはしておいた方が無難であるというアドバイスはよく聞く。筆者も、必要ないと明示されない限りは、連絡するか、ウェブサイトで相当の処理をするようにしている。ビジネスのアポイントメントも、事前に confirm するのは非常によくあることらしい。筆者は英語ネイティブ相手に訪問したりされたりする仕事がこれまであまりなかったので、残念ながら体験的には知らない。
日本の飲食店なり他のサービスでは普通、予約をしたら、あとはその日時にそこに行くだけだろう。とりわけ重要な会合であれば確認するかもしれないけれど、それは予約が意図通りであることを知って安心を得るためであり、基本的に相手が必要としているからもしくはそうしないと予約が取り消されるからではない。ビジネスでは、丁寧な人は事前連絡をすることがあるかもしれない。
つまるところ、confirm the reservation も「予約を確認する」もそれぞれ成り立つけれども、実際に行うことにはズレがあるというわけだ。confirm the reservation という表現がどんな辞書にも載る程度に、英語圏(と恐らくヨーロッパ)には予約を確定する連絡をすることがよくある、という文化の存在を知っておく必要がある。
というわけで
confirm the reservation は「予約を確認する」ではなく「(店・サービス提供者・アポの相手などに対して)予約が確定であることを伝える」ということ。confirm 単体に訳を当てるなら「仮に予定していたものを、確定のものとして伝える」となる。日本語の動詞1つできれいに訳すのは無理だ。
英和辞典に戻ってみよう。「確認する」という訳語が正確でないことに加え、それぞれの用例は、「予約が確定であることを伝える」という意味で読むこともできなくはないものの、「ちゃんと予約されているかどうかを(自分の安心のために)確かめる」という解釈に読者が向かうことを避ける工夫はなされていない。初めてこの単語に触れる学習者が日本語訳を最も自然に解釈すれば、英語としては誤った学習をすることになる。
また、普通の学習者は、語義の前にある「予約などを」の「など」がどこまでの広がりを持っているのかを知りようがない。例えば「上司の予定を共有カレンダーで確認する」「行きたいコンサートの日程をウェブサイトで確認する」「試験がいつだったか確認する」といった文脈で confirm が使えると発想してもおかしくないだろう。辞書でさえこうなのだから、単語集で、単語と最初の語義だけをシートで隠しながら覚えるような中高生は、どうやったって誤った理解へ突き進んでしまうのだ。辞書や参考書は、少しでも正しい理解へと導いてほしい。
confirm を「確認する」と覚えてはいけない
confirm は単語集でも英和辞典でも「確認する」が定番の訳になっている。けれども、
日本語の「確認する」は「確かめる作業」を意味することが多い。過去にこれを confirm に当てはめて覚えていた自分は、「confirm と check は似ていて、confirm はフォーマル寄りの単語」くらいの意識を持っていた。
しかし人を主語として confirm を使う場合、最も頻繁に使われる意味は「それが正しいということを相手に伝える」だ。単語の意味としてはずいぶん長いが、同じことを端的に表せる日本語の単語がないので仕方がない。
OALD の定義は次のようになっている(太字は私が付けたもの)。
to state or show that something is definitely true or correct, especially by providing evidence
(特に証拠を示すことによって、何かが間違いなく真実である、
Gemini に聞いてみた
試しにこんな疑問文を考えてみた。
Can you confirm that this specification is correct?
confirm を「確認する」で覚えていたら、次のように解釈するかもしれない。
「
実のところ、DeepL などの自動翻訳でもこんな感じの訳になる。これはこれで誤りとまではいえない。しかしここで confirm が意味しているのは、確認作業をすること(だけ)ではなく、
「この仕様が正確であることを請け合えますか」
ということだ。こういう聞き方はあまりしないけれど。
Gemini に、この疑問文に対する回答がどうなるのか、複数の例を考えてもらった。幾つか抜粋する。
1. Yes, I can confirm that the specification is correct.
これは「はい、その仕様が正しいか私は確認できます」ではなく、「
2. No, there seem to be some inaccuracies in the specification.
(いいえ、その仕様には不正確な点があるようです)
Can you confirm...? がもし確認作業を依頼する意味なのであれば、No の後には確認作業ができない理由が続くはずだ。しかし、正しいとは言えない理由が続いている。つまり、元の疑問文が正しいと請け合うことができるかという意味であることを示している。
3. I'd like to double-check with [relevant department or expert] before confirming the specification.
(
ここでの double-check と before confirming の関係を見れば、confirm は check とは別のプロセスであり、confirm は check した上で正しいと相手に言うことに相当することがわかる。
まとめ
というわけで、confirm は「確認する」ではなく「それが正しいということを相手に伝える」
もちろん、日本語の「確認する」も、確認が完了したアスペクトを表すことはあるだろうけど、通常はその過程、つまり確認作業を意味する。さらには、OALD の定義にある to state or show、つまり相手に伝達する意味合いは「確認する」という日本語の動詞にはない。「確認する」という語義はむしろズレた理解に誘導しているとさえいえる。
日本語には対応する動詞がないため、
フィットボクシングからリングフィットアドベンチャーへ
昨年 8 月にフィットボクシングを購入し、11 月の上旬まで、月に数回サボる程度で続けていた。しかし……ついにパタリとやめてしまった。これは多分に個人的な「あるある」でもあり、春〜秋は頑張って運動できるのだけど、冬はどうも動く気がしなくなる。一方で、フィットボクシングそのものへの飽きも明確に感じていた。そのまま正月までサボり続け、いけないな〜と思っていたときにトイザらスでリングフィットアドベンチャーの在庫があることを発見し、購入。今のところ非常に良好で、トレーニングを楽しんでいる。幾つか比較できるところをメモしておきたい。
フィットボクシングは心拍数があまり上がらない
自分は脂肪を減らしたいので、心拍数のいわゆる「ゾーン 2」で多めに運動したかった。しかし、フィットボクシングはアクションの判定が厳しいものが多く、ステップ系もそれに含まれることから、自分はパンチ中心のエクササイズになるよう設定していた。当然ながら心拍数は上がりにくい。筋肉が付いてくるとさらに心拍数が上がらなくなってくる。パンチが連続するエクササイズでようやく 100 を超えるくらいで、ほとんどは 90 台だった。
リングフィットはサーキットトレーニングなので、筋トレですぐに心拍数が上がり、走るときも心拍数を維持できることから、この問題をあっさりクリアしてくれた。
ゲームとしての楽しみ
上記の、フィットボクシングの「判定の厳しさ」は常にフラストレーションだった。言われた通りに動いたつもりが無判定で、「オメーのやったことは無意味」と感じさせられることが多かった。「不十分」という判定ならまだ納得できるのだけど、判定の善し悪しはタイミングの一致しか見ていないようだ。結局、フィットボクシングは「フィットネス」というより「音ゲー」の一つなのだと思った。判定が厳しい部分は、プレーヤーが「ゲームのテクニックとして」上達して乗り越えるべきなのだ。つまり、ボクシング的に正しく動くことよりも、ジョイコンを反応させることが優先されるようになる。それによって達成される動作は、「これって運動になるのか」「こんなに気にして動かないといけないのか」と思うようなものだった。これにはかなりモチベーションをそがれた。
その点、リングフィットはさすがニンテンドーである。「失敗させない」という配慮が十分にある。判定の厳しさにイライラすることは全くなく、むしろジョイコンで手足の角度を精緻にトラックしていること、カメラで心拍数を測れることなど、「ここまでできるのか」と思わされた。心象としてはフィットボクシングと全く逆である。ちなみに心拍数の数値は Apple Watch のそれとほぼ一致するので、それなりに正確なのだろう。
継続の仕組み
フィットボクシングはかなり単調である。曲がたくさんある、アイテムがもらえる、キャラやその外見が変えられるといった工夫はあるものの、エクササイズ自体は開始 1 週間程度で目新しさがなくなってくる。ストーリーのようなものもない。曲もキャラもアイテムも、ストックされたものをただ消費していくという印象であり、「次に何が見られるんだろう」という面白みはない。アイテムは見た目にしか影響しないし、入手できるアイテムの大半は、自分が選んでいないキャラクターのものだ。また、前にも書いたが「毎日やろう」「時々休め」のメッセージが混在していて、適当だなと思った。
リングフィットについては、それなりにストーリーがあるので楽しめる他、エクササイズのバリエーションも豊かで、自分で好きなエクササイズを選べる。始めて 1 カ月になるものの、まだまだアンロックしていないエクササイズがたくさんあるようだ。手に入れたアイテムがゲームの進行を左右する(キャラの体力の回復など)点も遊び甲斐がある。上手に(あるいは体を追い込むように)動けば高得点が得られる仕組みもよく作られている。メッセージは矛盾がないよう十分に考慮されていて、栄養など知識面の情報もよく用意されている。毎日ゲームをしなければというプレッシャーもない。軽い運動なら続けてやるし、重い運動をしたら 1 〜 2 日空けてまたやればいいやと思える。
エクササイズのガイド
前に書いたように、フィットボクシングのナレーションはとても残念だった。問題点を簡単にいえば、リズムが音楽に合わないことと、大半のせりふに意味がなくエクササイズの役に立たないこと。音声を英語に設定したらリズム面の不満はだいぶ解消されたのだけれど、元となる日本語のせりふに意味がないせいか、翻訳後の英語のせりふがどれも似たようなものになっている。明瞭でない日本語は英訳するときにぼろが出るものだけど、そこで日本語に戻って編集することもなく、「こんなもんか」で押し切ってしまった印象を受ける。この英語、ネイティブにはどう聞こえるんだろうと思って英語のレビューを見たら「ナレーションが不満なら日本語に設定すると気にならないよ」という Tip が書かれていて笑ってしまった。また、キャラクターの動きについても、本当にこれでいいのかと思わずにはいられないものだった。普通、人間ならこう動かないよね、というか。
リングフィットはリズムのゲームではないので、リズムに関する問題は起こらない。エクササイズのガイドとなるグラフィックは実際の人の動きをトレースしたような感じで、とても自然。参考になる。ただ、エクササイズ中のかけ声で「輝いてるよ」とか言われるのは滑稽というか、繰り返し聞いたら不快になってくるかもしれない。
前情報とのギャップ
最初にフィットボクシングを買ったのは、当時リングフィットが買えなかったからなのだけど、フィットボクシングで我慢する材料として多少の情報収集はしていた。「しっかりしたトレーニングならリングフィット、継続ならフィットボクシング」あるいは「リングフィットはスペースが必要、フィットボクシングは限られたスペースでできる」といった情報を参考にした。どちらのゲームも体験した今となっては、リングフィットの方がむしろ継続しやすいと思うし、必要なスペースも大きくは変わらない。ただ、リングフィットは「尻の下になにか柔らかいもの敷いた方がよい」などの追加リソースが発生してくる他、開脚したり大股で前後する動きがあるので、フィットボクシングより求めるものが多いのは確かだ。
まとめ
フィットボクシングは、「コレおかしいよね」とすぐに気付くような箇所を放置し過ぎで、有名な声優を使うなどの「売るための華」とのギャップに失望してしまった。ただ、3 カ月程度は頑張ることができたし、何もやらないよりはずっと良かったので、買ったことは後悔していない。コロナ禍で外出せずに運動できたメリットは大きい。問題点も新作の「2」では改善されているのかもしれない。
リングフィットは、さすがニンテンドーというか、理不尽な部分がないし、さらに「こんなことできるんだ」という喜びを味わわせてくれることに感心する。とはいえ、リングフィットはまだ始めて間もないので、今は良いことばかり見えているのかもしれない。願わくは次の冬まで運動が続けられて、さらには冬も乗り切れるとよいのだけれど。
フィットボクシングのコーチは英語が良い
ここのところ 1 カ月以上マルティーナをコーチにしていた。理由はリズムの狂いが少ないから。ただ、遅れがないものの、突っ込み気味で、明らかに走っていることがある。特に「トントントントン」はやたら速い。
ある日ふと、英語にも対応していることを思い出した。試しにマルティーナのまま英語にしたらこれがすごく良かった。時々、英語として正しいのか分からないところがあるものの、リズムはこれまでに試した日本人の声よりずっと良い。
明らかに良いのは頻出する「せーの」の問題がクリアされているところ。日本語では「せーの」で 2 拍になるところが、英語では Ready, and… となり、and が 2 拍目より早く(付点八分くらいのところで)入る。2 拍目の頭は and の余韻となり、アタックのあるリズムがないのだ。だから「せーの」と違って、拍に合う・合わないという問題そのものが生じなくなっている。
ただ、Ready, and… って英語で普通に言うのかなというのは気になるところ。「せーの」に当たる言葉を何とかひねり出した感じがしないでもない。
コーチのせりふの問題
そもそも、コーチが言ってることはあまり意味がない場合が多い。例えばパンチと同時にそのパンチの名前を言うのは、自分にとっては意味がない。「体を連動させて」というのは何をしたらいいのか分からない。「コンビネーションだよ」というのも「そうでしょうね」としか言いようがない。「頭の中でパンチを整理して」というのも曖昧で、ずっと「コンビネーションを記憶の中でなぞれ」と解釈して「そんな無茶な」と思っていたのだけど、英語を聞いてみたら「打つ前に視覚化しろ」みたいなことを言っていて、日本語から解釈できる意味とは明らかに違う。せりふ全般を通して、英語への翻訳時に元のせりふの解釈で苦労したことが想像できる。
多くのせりふは基本的に賑やかしであり、ただ空白を作りたくなかったのだろう。こちらとしては全然、しゃべらない時間があってもいいのだけど。
意味が分からないだけでなく、指示としてバグになっているところもある。例えば左ブロックの「次に」右に体をひねれと言われるのだけど(その後の右パンチの準備として)、左ブロックはそもそも体を右にひねって行うものなので、言われたとおりにやるなら右に 2 回ひねることになる。コーチを見ると、単に左ブロックをしているだけである。
さて、文句ばかり書いてしまったが、英語のコーチでぐっとストレスが減ったことから、またしばらく続けられそうになってきた。リングフィットが買えるようになったら乗り換えるかもしれないけど。
フィットボクシングの防御系アクションの判定
最近の状況
フィットボクシングを始めて 2 カ月と 10 日ほど。相変わらず普通に食べているせいか痩せないのだけど、日々プラマイ 1 キロ前後で変動する体重がマイナス 2 キロを記録する日も出てきた。
その他の効果としては、体が軽く感じるようになってきた(実のところ開始してから 2 週間ごろからそれは感じていた)。体重は上述の通り変わらないのだけど、立ち上がったり、歩いたりするときに機敏に動けるように感じる。足が強くなったのだろう。
Call Me Maybe は今でも慣れない。特に序盤の音が小さすぎて、リズムがつかめない。この曲を除外できるものなら除外したい。
防御系(特に両手でやるもの)のアクションが下手くそ
ダッキングやウィービングは苦手で、やる気が削がれる。できそこないのダッキングやウィービングは Good ではなく Miss になる。頑張って動いたのに Miss となり、さらにトレーナーに「落ち着いて〜」などと言われると、「この人は煽っているのかな?」と思ってしまう。Good はたぶん、アクションが判定されたことを前提として、タイミングがズレた時にしか出ないのだろう。自分は頑張って動いているのだから、「イマイチ」とかでもいいから反応してもらいたいものだ。
正しく判定されるためには
攻撃にしろ防御にしろ、アクションがきちんと判定されるためには、ある程度キレのある動きでなければいけないようだ。ラーメンの湯切りのように引き戻す力を加えるとこのキレが生まれる。
ジャブとストレートは腕が伸びきる所でそれができるので簡単だ。フックは少し難しいが、慣れればできるようになる。フックはパンチを止めず振り切っても判定されるので、腕の振りのカーブでジョイコンに遠心力がかかれば判定されるということなのかもしれない。
防御系(特に両手でやるもの)はこのキレを出すのが難しい。ダッキングは湯切りに近いのでウィービングよりはやりやすい。左右どちらかのダッキングになると少し難しい。自分の推測では、両手でやる防御系のアクションで肝心なのは 2 つのジョイコンがきれいに同じ動きをすることだと考えている。最初のうちは顎に両手を付けてダッキングするとうまくいった。
ブロックは片手だけれども、これも頻繁に Miss になる。今のところ、ジョイコンがどう揺れれば判定されるのかよく分からない。「どう動けばいいのか」より「どうジョイコンを振ればいいのか」を一番考えさせるアクションだ。その辺のメカニズムを初めから明かしてしまえばいいのにとさえ思う。
コンビネーションの中で Miss がよく出るタイミングと対策
例えばワンツーとダッキングが続く場合、ダッキングが Miss になりやすい。これは多分に、ストレートの腕を戻すのが遅いからだと思われる。ストレートの戻しが遅いと、ストレートの腕の戻しとダッキングの下降の動作が重なってしまい、2 つのジョイコンのシンクロが崩れてしまうのだろう。
どんなアクションでも戻しを早めにするのが望ましいようだ。
判定は Just のタイミングより早く始まっている?
前述の通り、Good 判定はタイミングがずれたときに出てくる。遅れたときはもちろん、Just より早くてもダメ。ということは……Just の時点より早くアクションの判定を受け付け始めているということだ。アクションの判定が始まったときには前のアクションの判定が終わっていると仮定すると(そうでないと判定の対象がごちゃごちゃになるので)、前のアクションは次のアクションの手前ギリギリに終わらせるのではなく、もっと早く終えなくてはいけないことになる。これも「戻し」を早くするべき理由になるだろう。
アクションと戻しを 8 分音符で済ませるつもりでやるとうまくいく。疲れてくるとどうしても、動きがもっさりしてくるのだけど。
いずれにしても、防御系はメニューに出てくるだけで抵抗を感じるようになってしまった。できる限りの抵抗として、自分はデイリーの目的をバストアップに変えている(防御系がそれほど出てこない)。